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日本では山野に自生しているツツジの他に、古くから園芸用として交配により多くの種類のツツジが作りだされてきました。それだけにツツジの分類方法も植物学的なものや園芸的なものなど、いくつかあります。 江戸時代の延宝9年(1681年)に、日本で最初の総合園芸書「花壇網目」(かだんこうもく)が、水野元勝によって書かれました。この中の「躑躅異名の事」でツツジの品種を分類したのが最初だといわれています。 学術的にはツツジ科・ツツジ属の植物ということになりますが、でも花を見る側にとっては、シャクナゲがいっしょになっているのは、ちょっと都合が悪い場合も。 また、たぶん便宜的な要素もあるかと思いますが、「久留米メツツジ」「平戸ツツジ」がヤマツツジの下にあり、それぞれひとくくりになっているなど、「?」な部分もあります。 現在も愛好家や園芸業者によって、ツツジやサツキ、アザレアの間で交配が行われ、新しい品種が作りだされているので、栽培品種については「親」と「花や葉の特徴」という問題から、今後とも便宜的な分類が、必要なのかもしれません。 ネットでつつじの分類をみると、いくつもの分類の仕方を見ることができます。ただ「親」であるはずの「霧島ツツジ」を「久留米ツツジ」のひとつと書いてあるものや、「江戸霧島」と「ミヤマキリシマ」を混同するなど、間違いもたくさんあるようです。 植木屋さんや造園業者などは流通用の呼び名、いわば業界用語として霧島ツツジ全体のことを「本霧島」「本霧」と呼んだり、大輪のツツジを総称して「平戸ツツジ」などと呼ぶこともあるそうです。もしかすると植木屋さんの言うことだから、間違いないだろうと混同した分類が生まれたのかもしれません。 つつじと同じように栽培品種(園芸品種)が多い、桜でもようやくDNAを使った分類の整備が始まったばかりですので、つつじも近い将来に分類の見直しや体系化が行われるかもしれません。 |
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霧島ツツジ(江戸霧島)系 現在、つつじ園に植えられている霧島ツツジの多くは「江戸霧島」と呼ばれるものです。鹿児島の野生種のツツジが江戸時代初期に江戸へ運ばれ、染井(ソメイヨシノの発祥の地でもあります)や大久保などで品種改良がされ、さらに全国へと広がっていきました。 |
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琉球ツツジ系 琉球ツツジは霧島ツツジなどと同様に、江戸時代に広く流通していたツツジで、白ツツジの代表的な品種です。キシツツジとモチツツジの雑種ともいわれ、新潟県の長岡市には樹齢800年という琉球ツツジがあります。 |
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久留米ツツジ 久留米藩の坂本元蔵が、キリシマツツジやサタツツジをもとに、品種改良したもので「コケまき法」という方法で作られました。 現在までに750もの種類が作られたと言われていますが、途絶えた品種もあり残っているのは約300種類。カラフルで美しいことから人気のツツジです。 |
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平戸ツツジ 江戸時代に平戸藩でケラマツツジやタイワンヤマツツジ、モチツツジやキシツツジなどを交配して生まれたもので、350以上の種類があります。[オオムラサキ」など大きな花を付けるものが多くあります。 |
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ヤマツツジ系 ヤマツツジは日本全国の山地でよく見られるツツジで、館林のつつじが岡公園には樹齢が800年を超えるというヤマツツジがあります。このヤマツツジと他の種類のツツジを交配して、多くのツツジが生み出されています。 |
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オオヤマツツジ系 オオヤマツツジはヤマツツジより花も葉も大きく、おしべもたくさんあります。関東周辺の山地などにも自生しています。 |
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レンゲツツジ系 ヤマツツジと同様に山地や高原などでよく見られるツツジです。長野県と群馬県にまたがる湯の丸高原では60万株という大群落が見られます。 |
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ミツバツツジ系 名前の由来は枝先に、三枚の葉がつくことから付きました。 ミツバツツジと変種と呼ばれる仲間は、北海道〜南は鹿児島まで分布しますが、ヒダカミツバツツジやタカクマミツバツツジのように、非常に狭い範囲にしかない固有種もあります。 |
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その他栽培種 | |
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その他自生種 | |
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アザレア(西洋つつじ) 中国や日本のつつじをヨーロッパで品種改良したもので、日本国内でも新しい品種が作られています。鉢植えで栽培されることが多いですが、平成つつじ公園では、地植えされた数種類のアザレアを見ることができます。 |
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