旧中川水辺公園は名前のとおり、現在、足立区や葛飾区を流れる中川の下流にあたる部分です。もともとの中川は、昭和5年に完成した荒川放水路によって分断され、荒川と並行して流れて東京湾に注ぐようになりました。そのため現在では「旧中川」と呼ばれています。
江東区では旧中川を「カヌーも楽しめる水辺とまちのふれあい空間」として、景観重点地区に指定して整備しており、その一環として「アジサイ遊歩道」が造られました。現在は約2000株のアジサイが植えられており、地域のボランティアの方により管理されています。
アジサイの種類は普通のアジサイの他に、西洋あじさい、額あじさい、山あじさい、そしてアナベルが植えられています。
ここの見どころは、アジサイの花と東京スカイツリーを、いっしょに見られること。またすぐそばにはJR総武線の鉄橋もあるので、電車とアジサイをいっしょに写真に収められます。
アジサイの見頃の時期は6月中旬〜下旬で、それに合わせて「旧中川アジサイ祭り」が開催されます。河川敷ということで陽当たりが良い場所のため、「空梅雨」のような年は早めに花が終わることもあります。
旧中川は江東区と江戸川区の境になっており、対岸の江戸川区側にも少しですが、アジサイが植えられています。この対岸には早咲きの「河津桜」の並木があり、2月中旬〜3月上旬にかけて美しい花を咲かせます。
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